【都心派vs郊外派 リノベ対談 第3回】物件探しでこだわったポイント、妥協したポイント

【都心派vs郊外派 リノベ対談 第3回】物件探しでこだわったポイント、妥協したポイント

【都心派vs郊外派 リノベ対談】を全4回でお届けしています。

第3回では、前回から一歩進んで、今後リノベーション前提の物件探しをされる方たちに向けて、
理想の暮らしを実現するための物件探しのポイントなどについてお話して頂きました。

Index
第1回 【都心派vs郊外派 リノベ対談 第1回】都心暮らしのメリット
第2回 【都心派vs郊外派 リノベ対談 第2回】郊外暮らしの心地よさ
第3回 【都心派vs郊外派 リノベ対談 第3回】物件探しでこだわったポイント、妥協したポイント ☆今読んでいる記事☆
第4回 【都心派vs郊外派 リノベ対談 第4回】重要なことはどういう生き方、暮らし方をしたいか

3回 物件探しでこだわったポイント、妥協したポイント


ルーフバルコニーにこだわってエリアは柔軟に。

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——中古を買ってリノベーションするお客様では、何回目かの内見で物件の購入に踏み切れる人と、
ずっと探し続けて物件を決められない人に分かれてくる印象があります。
お2人の物件探しはどうでしたでしょうか。天井さんはいかがでしたか?

天井:今思い起こすとかなりハードな物件探しをしていましたね。妊娠中に計10件行っていたくらいでしたので。

——すごいですね(笑)

谷島:しかも天井さんは内見するエリアがバラバラで。
こんなお客さんがいたらなかなか大変だなと言っていたくらい(笑)

天井:ははは(笑)

——そうやってルーフバルコニー限定で物件探しをされていったんですか?

天井:そうですね。ルーフバルコニーかL字バルコニーの物件を探していました。

——そういうなかで、だんだんとエリアと物件が絞れていったということですか。

天井:うーん。絞れていったというより、どちらかというとエリアがずれていっただけなような気がします。
今住んでいるたまプラーザの物件に内見に行ったときも、その前の時間には板橋区の物件に内見に行っていたくらいですし。
その前の週は小田急線の読売ランド前にも内見に行っていましたよ。

————そこは興味深い点です。長く住み続ける場所として、暮らしの心地よさを追求していきたいという人にとって、
マンションのあるエリア選びはかなり重要になってきませんか?

天井:そうですね。私自身、今住んでいるたまプラーザは、実はそれまで一回も行ったことはありませんでしたが、
主人がたまプラーザに土地勘があったんですよね。
なので今振り返ると夫婦お互いに土地勘がない場所に住むのは、難しかったかもしれないです。

——土地勘があるって大きいですね。

谷島:でも天井さんは土地勘のない板橋の物件も検討していたじゃない?

天井:そうなんですけど、実際はエリアを知らないことに不安もありました。夫の両親の部屋も近くなかったし、
友人もそこには住んでいなかった。そういう意味でその場所に住むことの検討材料もなかったので、購入までは踏み切らなかったかなと思います。

 

 

都心で買うために広さは気にせず

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谷島:私の場合は、どんなに良い物件でもお得感の無い物件は興味なかったので、物件の相場は常にチェックしていましたね。

——お得感というのいうのが谷島さんにとって重要な要素だったんですね。

谷島:そうですね。お得感という意味では借地権の物件でも良いと思っていました。
代々木の借地権物件で2200万だったのを、1500万まで値切って業者に取られたりしたこともありましたし・・・。

——借地権でも良いという人はなかなか珍しいです。やはり家は所有していたいという考えの人は多いと思いますし・・。

天井:その物件を賃貸で出すなら借り主にとっては、
借地権かどうかはあまり関係はないのでいいかもしれないですよね。

——なるほど。確かにそうですね。

谷島:あとはそこでビジネスをやりたいとなれば、店舗にでもできるし、事務所としても貸せる、
あとは終の住処にもできるというような柔軟に物件を使いこなせるというかどうかも物件探しのポイントでした。
子どもが大きくなったあとはここを夫婦二人の終の住処にしてもいいかもね、という話もしているくらいなので。

——そう考えると、すぐに手放そうと思えば手放せる、終の住処にしようと思えばできる、
そういう選択肢の豊富さが都心暮らしのメリットかもしれないですね。

天井:谷島さんは物件選びで何を妥協したんですか?広さ?

谷島:もともと広さは気にしていなかったかな。一回申し込んだ物件は48㎡でしたし。

天井:えっ!?

谷島:でもその物件はとても眺望が良かった上に新耐震で相場よりも安かったんです。
物件情報を教えてもらって、すぐに見に行きました。その時は千葉の温泉でのんびりしていたんですが、切り上げて家族で直行です(笑)

天井:凄い判断力と行動力ですね(笑)

谷島:良い物件は動きが早いことを知っているので、内見や申込は即行動が基本です。千葉の温泉から物件までの移動中、
ずっと物件情報の詳細や相場をチェックしていたくらいですし(笑)
そして物件を選ぶ基準として、広さよりも生活の使い勝手が良い、自由度の高い間取りが可能な物件を重視していました。
ただその時は子どもがいなかったので、子どもがいた生活に想像しづらかったのかもしれませんが。

——なるほど。

谷島:でも48㎡の物件を申し込んだ時から今もずっと考えは変わっていないんですが、
子どもが産まれて広い間取りが必要になったら住み替えればいいと思っています。
ライフスタイルの変化に伴い物件を手放す可能性も高いので、資産価値が下がらないエリアであるということは、
物件選びのポイントでした。

天井:谷島さんと同じように私自身も、物件探しに際して、子どもがいるかいないかは大きい点だったかもしれないです。
ただ谷島さんとは違い、私は妊娠を機に家を探し始めたので、狭い部屋というのは考えられなかったんですね。
お客様のなかには家族4人で60平米を広々使っていた人がいたから、60平米以上は欲しいと思っていました。
けど主人は「80平米以下は考えられない」とも言っていたからそっちに結局合わせることになったんですけど(笑)

——広さは捨てられないという条件があったんですね。

天井:だからエリアはどこでもいい、と思えたのかもしれないですね。

谷島:私の場合、最終的に桜新町の80平米越えのマンションか、今の渋谷の58平米のマンションかで悩んで、渋谷の方を選びました。

天井:谷島さん本当に都心の物件が好きなんですね(笑)

谷島:自転車でオフィスまで行ける距離が良かったんです。それまでは2時間かけて電車でオフィスまで通っていて、
冬には毎回電車に乗るたびに風邪を引いていたという、極端な生活だったので(笑)

天井:その反動で都心の物件に住みたくなったんじゃないですか?

谷島:そうかもしれませんね(笑)

 

第4回 重要なことはどういう生き方、暮らし方をしたいかに続く

※弊社代表の谷島の著書、 ビギナーのための賢い家のつくり方 中古を買って、リノベーション。ではリノベーションを前提とした物件探しの注意点から、ローンの組み方、リノベーションの注意点まで詳しく書かれています。今回のインタビューを構成している過程でも、谷島の本を参考にさせて頂きました。リノベーションへの想いや、団地リノベの注意点も書かれています。おすすめです。

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