2013年 住宅ローン金利上昇はある?

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昨年12月には安倍政権が誕生し、今後の情勢によっては一部では住宅ローン金利が上昇するのでは、という見方が出ています。

しかし、例えばみずほ銀行の金利推移表を見ると、2009年2月頃から変動金利に全く変化がないのが分かります。

また2004年まで遡っても、途中2.875%まで上昇している時期があるものの、ほとんどの時期で、2.375%もしくは2.475%という低い数値となっています。

今後は金利はどんな動きをするのでしょうか。

現状維持?上昇でしょうか?

現在は低金利が魅力の変動金利の人気が非常に高いですので

今回は変動金利に的を絞ってお話します。

ではここで、これまでの金利動向をチェックしてみましょう。

住宅ローン金利と関係の深い、一般に「長期金利」と呼ばれる

「10年もの国債」の、最近10年間の金利の推移です。

民間の住宅ローン金利は概ね、この長期金利に連動して決まります。

見事なまでに1.5%前後をウロウロしていますよね。最も金利が高かった2006年ごろは、ライブドアなどが印象的な新興市場バブルの時です。

景気の過熱時には金利は高くなるものですが、それでも1%後半です。

この10年で長期金利は一度も2%を超えていません!

住宅ローンの変動金利に話を戻します。

国債の金利上昇が見られた2006年頃から2008年の終わり頃までは

確かに住宅ローンの変動金利においても

金利上昇が起きていますが、最高でも2.875%。

現状より0.4%高いのみにとどまっていました。(みずほ銀行の場合)

実は、住宅ローンの変動金利と関係の深い短期金利は、

日銀が「ゼロ金利政策」を復活させたことにより、

完全に低く抑えられています。

この「ゼロ金利政策」はデフレの状態が

払拭されるまで続けられるようですので、今後日本経済が

大きく持ち直し、インフレの状態にならない限りは

変動金利が大きく上昇する可能性は低そうです。

自公政権による積極的な経済政策への期待により

昨年末から年始にかけて株価の上昇が見られました。

このまま順調に株価が上昇すれば、もちろん金利上昇も見込まれます。

しかし前述の通り、「10年もの国債」の動向を見る限り、

2006年ごろの新興市場バブルの時でも

大きな金利上昇は見られていないのです。

もし一時的に景気が回復したとしても、

2006年ごろ同様、大きな金利上昇の可能性は低いと言って良さそうですよ。

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