床の表面をどうしますか?

床の表面をどうしますか?

床の仕上で多いフローリング。材料の種類、色や硬さ、サイズなど色々と選択肢はありますが、表面(塗装)はどのようにするか、住み始めてから意外と重要だったりします。良い素材で最良のプロテクトが良いのかというと、それだけではないし、自然素材にこだわったナチュラル生活が最も優れている!というのも万人に当てはまるものではないと考えています。その人に必要なものが大切だなと思っています。

<無塗装>
杉板フローリングを無塗装としたことがありました。小さなお子さんもいて汚れが心配でしたが、竣工時白や薄いピンクの色が1年検査の時には、くすんで程良く色が落ち着いていました。防汚のため何か塗らなくてはという考え方でしたが、こんなタフな感じも悪くないな~と思いました。素材が良いと、経年変化は時を重ねた味わいになります。(杉板は寧ろ手軽な樹種)

<蜜蝋ワックス>
自然塗料中心で素材を選んできたお施主さん。フローリングや窓枠はDIYで塗装することになりました。オスモと思いましたが、無塗装白木の状態が好きで、オイル塗装でのぬれ色にならないこと、作業があまり大変でない方がいいな・・・・という要望から、蜜蝋ワックスをご提案しました。蜂の巣にできる蝋(ロウ)が主原料です。なんと言っても、作業が簡単!薄く塗るだけ。1年に一度ワックスかけをしていくことで家に愛着がわきます。私もサンプルを送ってもらい、自宅の木部(ウレタン塗装されていない箇所)で試してみましたが、「住まう」ということを丁寧にしているような気がして、なんだか気分が良かったです。

<自然塗料オスモ(オイル)とウレタン>
木も呼吸するから、できれば自然素材を使いたいなという考えから「無垢フローリング+オスモ』をよく提案している時期がありました。ある物件で、同じフローリングを場所によってオスモとウレタン(共にクリア)塗装を塗り分けたことがありました。ウレタンは3分ツヤなので、テカテカせずにマットな感じ。一つの住宅のなかで連続して違いを体感すると、ウレタン塗装、悪くありませんでした。LDKを同一床仕上げにすることも多いので、キッチン廻りの防水防汚を考えると、ウレタンだって住まい方に合っていれば良いのではとも思いました。今はキッチンマットを敷かない方は多いですし(私も敷きません)。木目のある樹種だと、塗装で木目が際立つので素材の見せ方としては良いなと思います。

※自然塗料系だと、リボスやワトコ他いろいろあります。
※工場で塗装された製品は品質が安定していますし、現場塗装は他の内装とのバランスを見ながら検討することもできます。
ちなみに、ウレタンは表面に膜をつくる、ワックスは極表面に留まっている、オイルは浸透するといったイメージがわかりやす。

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