フローリング選びで雰囲気も変わります-3

前々回から続いていますが、本日もフローリングのお話です。

前回のアナウンス通り、フローリング材以外の材料をご紹介。

といっても、本日ご紹介するのは、通常床材に使わないものを、
床材に転用した事例のご紹介です。
この転用、雰囲気の好き嫌いという事から導かれた選択なのですが、
減額にも一役買っていたりします。

さて、初めのお宅はこちら。

『緑の中の団地をリノベーション✕DIY!レトロなアトリエ空間を作る』


一見フローリングに見えますが、実は足場板。
足場板??
足場板とは、工事現場で作業する際の作業床です。
昨今はこの足場板を工事現場で使用することは少なくなり、
金属系の足場が多く使われているのですが、
昔はこれ、よく使っていたのです。
(現在でもたま〜に見かけます)

さて、フローリングとの違いですが、一番の違いは、
フローリングとして売り出している製品ではないということです。
というのも、フローリングというのは、それ専用に製作、加工されているのですが、
これは、本当にただの板。
ということで、減額の効果もあるかも。
ちなみにこちらのお宅の床も足場板。
『団地マニアの家探し』

次はこちら。

『明治神宮の緑に囲まれた都心の生活withペット』


これは見るからにフローリングっぽくないですね。
こちらの材料、フレキシブルボードと呼ばれる材料。
聞きなれない言葉ですよね。。。
正式名称は「繊維強化セメント板」
もっと分かりませんね。。
こちら、とても耐久性があり、耐水性もあり、防火・防湿性にも優れている。
材料特性として優れています。
たまーに住宅の外装材としても使われています。
マンションにお住まいの方でしたら、自宅のバルコニーと隣家のバルコニーの間の板。
ここにフレキシブルボードが使われていることが多いのです。

フローリングではありませんので、脳天ビス止め。
(表面からビスを打ち付ける)
そして色味もグレーっぽい独特の色。

この素材、個人的には大好きですが、施工会社から嫌がられます。。。
材料が硬すぎて、切断が大変で。。。
使いたい!

最後は、弊社天井の自邸の床。


フローリングにしか見えませんが、違います。
ラワン合板を一定の幅にカットして床材に使いました。
ラワン合板???
いわゆる「ベニヤ板」です。
ということで、ベニヤ板を上手く床材に転用。
これは結構なコストダウンな気がします。

こちらの家で使われています。

さて、これまでフローリング材、そして、通常床材に使用しない素材を、
床材に転用したお宅をご紹介しました。

床材は、簡単に、誰にでも張り替えられるものではありませんし、
内装の雰囲気を決める大事な要素の一つですので、
大切に、そして大胆に決めていく参考になればと思います。

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