さまようトイレ

今日は着工前の物件の現場確認のため石膏ボードの壁を壊してみるとトイレの排水をのぞいて来ました

竣工図にあった通りで、プランは問題なく実現できそうで一安心です。

トイレの優先順位って高いようで低い、低いようで高い不思議な設備ですよね。

家族しか使わないというわけでもなく、来客の際はある程度きちんとしておきたいし、それでもスペース的にも予算的にも抑えたいけど、結構リラックス出来る場所でもあるからゆったりもしたいし…。と相反する願望がどちらもありますが、両方ともみなさん共感いただけるものなのではないでしょうか?

マンションの元々のプランの上でも、居室ではないので
天井が低くても良いということで大きな梁の下に設けられていたり追いやられがちなトイレ達ですが、興味深い助っ人が現れたようです。

「排水圧送粉砕ポンプ」なる商品が出てきたのご存知でしょうか?

排水やトイレットペーパーなどを粉砕し圧力をかけて流すことで、PSからの距離や勾配という問題をクリアしてくれるスグレモノです。

トイレの大手メーカーの一つTOTOさんでは介護というターゲットに絞って同様の商品を出しているようです。ホースは付いていますが、文字通り部屋の中をさまようように移動する事ができるトイレです。

TOTOベッドサイド水洗トイレ
http://www.toto.co.jp/products/ud/bedsidetoilet/index.htm

もう少しすれば、リノベーションの際にトイレのレイアウトの自由度が増してくるのかもしれませんね。私自身まだ実物を見れていないのですが…。

というのも当たり前ですが、無理のない配置をしている既存のトイレの位置の近くというのもやっぱり魅力的。
レイアウト的にもどの居室からもアクセスしやすい位置に元々設定してある場合も多いでしょうから。
またトイレには本体や手洗いをつけようと考えると、予算全体の数パーセントは、かかってしまいます。
それに加えて更に配管や機器(トイレ本体もう一台分弱くらい)のコストをかけるのなら相応の見返りがあるからでしょうが、そこまでの必要性には未だ迫られていないんです。

冒頭の案件のトイレを確認しながら、プランの中で一度トイレもさまよったものの、やっぱり元の位置が一番良さそうです。

ステキなトイレの空間になりそうです。またこちらでご紹介できるのを楽しみにしています。

リノベーションの際のトイレの制約はこちらの記事にも書かれています。

タンクレストイレの手洗い器問題
https://www.ecodeco.biz/blog/2015/08/20150819kobayashi/

(Kobayashi)

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