「団地リノベの注意事項」の第2回目のテーマは、「直床・直天井に気を付けよう!」です。
天井を高くしたいという希望がある時は、床と天井の両方をチェックしましょう。天井が現状よりも高くできるかどうかは、床や天井の既存の仕上げによって決まります。条件が合う物件なら、リノベーションによって天井高を相当高くすることができるんです。
▶︎二重天井・二重床(イラスト左)と直床・直天井(イラスト右)
まず床ですが、一般的に床仕上げには床スラブに二重仕上げを施す「二重床工法」と、床スラブの上に防振ゴム付きの支持ボルトを建てて、その上に床仕上げを行う「乾式二重床工法」があります。直床工法は床スラブの上に、直接フローリングなどの仕上げを行う工法です。前述の両工法で無垢のフローリング材を貼る場合は遮音対策が必要となり、4〜15cm程度高さが高くなり、その分の天井の高さが低くなります。床を踏みつけた時に堅い感触がある場合は、直床工法の可能性があります。また床をたたいてみて「こんこん」と軽い音がした場合は二重床工法の可能性が高く、その場合はフローリング材を貼る時に現状の床の高さから変える必要がないので、天井の高さも維持できます。
天井仕上げも2種類あります。ひとつは「二重天井」。「二重天井」とは天井スラブ(=上階の床スラブ)から内装の天井を離して上げる工法です。ダウンライトが埋め込まれている天井も二重天井です。この場合、天井仕上げを撤去して躯体現しにすれば高さを出すことができます。もうひとつは「直天井」です。この「直天井」は、天井スラブに直接仕上げを施しているため、天井裏の空間が無く、これ以上高くできません。
ちなみに、最上階は屋上の床スラブの下端に断熱材を施している場合があるので、「二重天井」の場合でも天井仕上げを取り払う、躯体現しのようなデザインには向いていません。ですので、絶対に躯体表しのラフな仕上げにしたい!という方は、最上階は避けて探しましょう!
団地の物件の多くは、コンクリートの床スラブに直接畳や絨毯が敷いてあったり、天井のコンクリート面に直接塗装がしてあったりするケースも多く見られます。その場合、リノベーションで既存の状態より天井高を上げることが不可能になります。目視だけで判断するのは難しい場合もあるので、購入前にEcoDecoスタッフと一緒に確認しましょう!
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