既存利用で賢くリノベーション

家も趣味も私らしく 大人な女性のClassy Life

一人暮らし/61〜70㎡

港区にあるヴィンテージマンションを購入し、自分好みにプチリノベをされた大森様。外資系企業でお仕事をされている一方で、インテリア・ヨガ・釣り・華道など多彩な趣味もお持ちで、公私ともに充実した毎日を送っていらっしゃいます。大森様にとって「家」はどのような存在なのでしょうか。ご友人とのホームパーティにお邪魔し、そのヒントを大森様のライフスタイルとともに伺いました。

Profile
  • 大森千恵様@港区/会社員
  • 67.09㎡(内法)/2014年5月竣工
  • リノベーション費約100万円(設計費、施主支給品含む)

okanoblog

totonoi|50代からの人生に感じているのは可能性 「今の自分」を積み重ねていく生き方
バイタリティあふれる大森さんの生き方とこれからにフォーカスしたインタビュー記事です

将来よりも「今」の自分がどうしたいかを大切に

リビング

▷外壁にも使われるような石が貼られたリビング。

ー 大森さんのリビングに足を踏み入れると、いくつもの窓やドアが開け放たれていて、心地いい空気が迎えてくれました。都心でありながら、風通しも見晴らしも良くて開放的なお部屋です。

大森様:今の季節は窓を開けて過ごすんです。この家は、この辺りを散歩していた時にたまたま見つけました。オープンルームになっていたので、ぷらっと入ったら気に入って。いいタイミングだったんです。この物件に出会う数年前から、EcoDecoさんと一緒に物件探しをしていましたが、ずっと探し続けていたわけではなくて、お休みしていた時期も長くありました。

パーティー

▷取材が始まると同時に、ホームパーティーの準備も進みます。

大森様:家探しの波は2回あったのですが、1回目の波の時はなんとなく探し始めたら、何を基準に選べば良いのかが分からなくなってしまって。

フルリノベーションをしたくてEcoDecoさんに相談したものの、この先、結婚をしたり子供が生まれたりと自分の暮らしが大きく変わることがあるかもしれない。そう思うと、リノベ前の状態で部屋を見ても、そこからどう変えたいのかがイメージしづらかったんです。

2回目の波は、当時住んでいた家の隣のマンションが売りに出た時です。長年住んでいて気に入っていた街だったので「買おう!」と思ったら、先に申し込みをしていた方がいてタイミングが合わず買えなくて…。そこから再び火がついて、EcoDecoさんに探していただいていたところで出会ったのが、今の家というわけです。

植物

▷マンション付近は都心ながらも街路樹や植物園などがあり、緑が多いエリア。

大森様:1回目の波から年月が経って、自分の考え方にも変化があったんです。将来暮らし方が変わる可能性よりも、今の自分がどうしたいかを大切に思うようになりました。そう考えた時に、自分でローンを払っていくなら働くモチベーションになる場所や物件がいいなと思いました。

モチベーションのポイントになったのは、街の雰囲気ですね。他の街にはない特別な空気があるように感じます。いろいろな世代の方が住んでいて、それぞれにこの街での暮らしを楽しんでいる。そういう多様性のあるところが気に入っています。予算オーバーでしたけど、ちょっと背伸びをしてでもここに住みたい!と思えました。マンション自体も大きすぎず、こじんまりとしていることやエントランスの石壁もとても好みでした。

エントランスの石壁を自室にも取り入れた

リビング

▷リビングの壁一面は、ヨーロッパのお城のような石壁になっていました。

大森様:エントランスの石壁と同じようにしたくて、プチリノベでリビングに石壁を作ったんです。すでにフルリフォーム済みのお部屋だったのですが、リビングの壁まわりは追加工事をお願いしました。有楽町にあるストーンという喫茶店の内装や石壁が素敵で、そこの雰囲気にもヒントをもらいました。もともとはリビングの真ん中に壁があって、部屋が2つに分かれていましたが、取り外した分リビングダイニングを広くして、クローゼットを設けました。

オープンルームの後に、ちゃんと内見をしようとEcoDecoの谷島さんと訪問した時に壁を壊してリビングを広げられることがわかりました。その後、最初のリフォーム工事を担当された方と谷島さんを交えて、図面に手書きでイメージを描きながら相談しました。インテリアコーディネーターの資格を持っているので、本当はフルリノベーションをしたいという思いもあったんですけどね。

ご友人:大きな植物が部屋にあるのもいいよね。

大森様:風通しもいいし、光がたくさん入るから植物はすくすく育ちます。ウンベラータはどこまで伸びるんだろうって思うくらい(笑)。引越し祝いにもらった植物も成長しているよ。

前の家に住んでいた頃から人が集まることは多い方だと思います。私が本格的に釣りをするので、みんなで東京湾の沖合で釣りをして、釣った魚をうちでさばいて食べたこともありますね。最近はヨガにハマっているので、釣りは年に2〜3回になっちゃいましたけど。

在宅勤務

外資系企業で働く大森様は、お忙しいはず…どうやって趣味の時間を確保されているのでしょう。

大森様:職場が裁量労働制で、週に2回は在宅勤務が認められているので、ある程度自己管理できるのは大きいですね。そのぶん結果を出さなくてはいけませんが(笑)。最近は週1で自宅勤務にして、リビングにパソコンを広げて仕事をしています。

ここに住む以前は暇が苦手で予定を入れるタイプでしたが、ここに越してからは、予定も入れず家でゴロゴロする日も増えました。近所にたくさんおいしいお店もあるんですが、あえて1日家から出ず、自炊して過ごすこともあります。

ご友人:家の中にいろいろな表情のスペースがあるから、1日いてもあちらこちらで心地よく安らげそうだよね。

大森様:冬はほとんどこたつから出ないんだけどね(笑)。

DIYで照明づくりや壁のペインティング

リビング

▷赤い壁はDIYで塗ったのだそう。センスと知識の両方を兼ね備えていらっしゃるからこそ選べた大胆な色づかい。北欧家具やグリーンとよく合います。

大森様:北欧家具が好きなので部屋の雰囲気に合うかなと思って。色のサンプルをいくつか取り寄せて選んで、1日で塗っちゃいました。

石壁の前にあるベンチは電話を置くための家具だったそうで、青山のファーマーズマーケットで偶然見つけました。赤い壁の前に置いたチェストと合わせて1万5000円くらいだったかな。店番をしている人が適当に値付けしていたので、オーナーさんが戻ってくる前に急いで買いました(笑)。

リビングの壁
HITOSHIMAチェア

大森様のお買い物には、「偶然の出会い」がつきものなようです。ふとダイニングに視線を移すと、どこかで見たことがある柄のかわいいダイニングチェアが目に止まりました。

大森様:マルチカラーの椅子は、マルニ木工とミナ・ペルホネンのコラボアイテムです。「ふしとカケラ」というシリーズで、ミナペリホネンの余り布がパッチワークになっているのがかわいくて。1点1点柄が違うので、自分の目で見て選びました。

いわば一点物といえるこのダイニングチェアも、「偶然の出会い」の一つですね。気になるものが数珠繋ぎのように次々と目に入ってきます。ダイニングの上にある流木にツタがからまったような照明も一点物の雰囲気です。

リビングの照明

大森様:その照明は数日前に自分で作ったんですよ。リビング側の照明は引っ越してすぐに作ったものです。鳥のモチーフが好きなので、鳥の巣をイメージしてリースの材料を挿してはめて。

リビングの照明

一点物どころか、手づくり品でした。手を動かし、何かを作り上げることがお好きなようです。
いろいろとお話を伺っていると、徐々に日が暮れ始めました。その頃、ご友人やEcoDecoの取材陣のお腹も満たされ、リビングからダイニングに移動してコーヒータイムです。

サイフォン式コーヒー
サイフォン式コーヒー

▷アンティークのサイフォンでコーヒーを淹れる大森様。ご実家で使っていたものを受け継いだもの。HARIO製。

「鳥のモチーフが好き」

室内を見回してみると、鳥のモチーフが随所にありました。

大森様:鳥が好きなんです。鳥をモチーフにした雑貨やお菓子を1日1アイテム取り上げるブログを書いていたこともあります。イッタラのガラス製バードが、私のファーストバード。職人のオイバ・トイッカさんのサイン入りで、とても大切にしています。

ハト車

▷こちらもお気に入りの「ハト車」。

そこかしこに鳥の小物があるのに、バランスよくインテリアに馴染んでいるのもさすがです。「暗くなってきたね」と、ダイニングを温かみのある色の照明がぽっと照らしてくれました。ご友人のお一人が「このテーブルランプはルイス・ポールセン?」と尋ねたところ…。

鳥のガラス製モチーフ

▷ダイニングテーブルにあるガラス製の鳥の置物が、イッタラのガラス製「バード」。手吹きで作られているので、全く同じものは二つと無いのだそう。

大森様:そうそう。15年くらい前に買ったの。今はこの高さのランプは売ってないみたい。

「いいものを永く愛する」のは、大森様の生き方の一つなのかもしれません。

ヨガにハマってハワイで国際資格を取得

自家製梅酒

▷持ち寄り品のひとつ、自家製梅酒は、2018年にEcoDecoのワークショップ「暮らしとつながる」で仕込んだもの。大森様は自家製リモンチェッロをご用意されていました。

大森様は、ご友人の間でも「多趣味で多彩」な人として知られているのだそう。最近の趣味を伺いました。

大森様:最近ハマっているのはヨガですね。スポーツジムのヨガのクラスを受けたのをきっかけに、少しずつ上級のクラスを受講するようになって、今年は先生になるトレーニングをハワイで受けてきました。

ハワイに長期滞在する大義名分がほしかったというのもあって(笑)。向こうで3週間トレーニングを受けて、帰国後はその課題を続けています。リビングにヨガマットを何枚か広げて、友人を招いてヨガのレッスンをすることもあります。

今、取り組んでいるのはアシュタンガヨガという運動量の多いヨガです。ヨガの先生もたくさん通っているスタジオでレッスンを受けているのですが、私はまだ一番下のクラス。できないポーズもまだたくさんあります。でも、年を重ねるとチャレンジする機会自体が減っていくので、できなくても逃げずに取り組むっていうのは重要だなと実感しています。

いろいろな趣味を長く続けるコツ

ダイニングのコーヒータイム

▷ご友人たちとコーヒーの時間を楽しみました。

ー それにしても突き詰め方がストイックです。長く続けるコツはあるのでしょうか。

大森様:コツコツ長く続けるのは得意かもしれないです。華道は20年続けていましたし、釣りも昔からの趣味。少し前から通信講座でペン習字の勉強もしています。

ただ、家でやろうとすると、TVを見たり寝ちゃったりして続けられないと思ったので、筆ペンは「お昼休みの20分にやる」と決めて会社でやっています。ヨガは出勤前に近所のスタジオで2時間程度レッスンを受けています。「朝5時起きる」と決めたら意外と続いていますね。それまでは出社も遅いほうだったんですよ。

ヨガルーム

▷玄関脇のお部屋でヨガをするのだそうです。

ー 大森さんのお話を聞いていると、ヨガが生活全体にいい影響を与えているように感じました。

大森様:ヨガというとポーズをとることをイメージするかもしれませんが、それ以上に身の回りをきれいにするとか、人に優しくするとか、日常生活をどう過ごすのかが大切とされていて。だから、課題の中には読書をしてレポートを書いたり、奉仕活動をしたりということも含まれています。

パーティー

▷ご友人たちの持ち寄りパーティー。和洋折衷の品々が並んでいます。

ご友人:ヨガを始めてから食生活も変わった?

大森様:今、朝練で通っているスタジオではインド系カナダ人の先生に教わっていて、彼自身はヴィーガンだけど強要はしないし、私も食生活はあまり気にしていないかな。今日もたくさんローストビーフを食べてるしね。

話が盛り上がる中、素敵な食器のセレクトに目が止まりました。

有田焼の器

▷「トレジャーハンティング」で見つけた器は、椀と蓋が別々のもの。コーディネートセンスが光ります。

大森様:有田焼の幸楽窯で行っている「トレジャーハンティング」に参加して買いました。倉庫に眠っている有田焼をバスケット一杯に買えるツアーで、セットで揃えたり、器と蓋をあえてバラバラで合わせたりして、掘り出し物がたくさん買えて楽しかったです。

セレクトにセンスの良さが表れています。きっと普段の料理もさりげなく器のコーディネートをしていらっしゃるのでしょう。

これからのこと

リビング

大森様:リノベ済み物件を買ったので、あるものを生かしてあまり手を加えずに住み始めました。住み始める時からいつかはフルリノベーションをしたいと思って過ごしています。実際に暮らすことでわかる使い勝手もありますし色々なアイデアが沸いてきます。エコデコさんの他の方の事例なども見ながら夢を膨らませています。 最初に全く手を加えていない浴室やキッチンなども含め、15年とか20年くらい経ったらフルリノベーションするつもりです。その際はまたエコデコさんにご相談したいと思ってます。

好奇心旺盛にさまざまなアンテナをはりつつも、自分の価値観や判断軸をしっかりと持っていらして、お話も明快な大森様。「職場で“リア充担当”って言われているの」と冗談交じりにおっしゃっていましたが、そう言われるのも納得な充実した暮らしぶり。リノベ済み物件に、石壁や壁色でアクセントを加えるさじ加減も絶妙で、大人の女性ならではのセンスと余裕を感じる訪問でした。

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