EcoDecoで設計兼リノベーションコーディネーターを務めるokanoです。リノベーション向きの物件探しから設計までをトータルで担当しています。
みなさんが物件探しをするとき、必ず目にするマンション販売図面。EcoDecoのようにリノベーションを前提とした物件探しの専門仲介会社は、その販売図面から「リノベーションでできること」「できないこと」を読み解きながらご紹介しているんです。同じように、これからリノベーションをされる方にも読み解く力を身につけていただけたら!と思い、19回に渡って物件を読むコツを伝授していきます。今回は2回目です。
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設備配管(PS)は動かせない
前回の記事で「設備配管(PS)」の見つけ方を書きましたが、今回はその続きです。
「PS」はトイレやキッチン、お風呂の排水管がつながる「共有配管」があるスペースですが、これの重要なポイントはリノベーション計画の際にレイアウトに大きな影響を与えるということです。
これは専有部の中にあっても撤去することができないのでそのまま残ります。
つまり、、、
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「広い1室を設けたいけど、部屋の中にPSがでてきてしまうー!」ということになってしまうので要注意だということです。
「どんな間取りにしたいか?」と、「どこにPSがあるか?」は同時に考えないと大変なことになってしまうので、販売図面で室内にPSを発見したらムムッ!とイメージを膨らませてみてください。
ただ、このような制約があったとしてもレイアウト変更はもちろん可能です。
どんなふうにレイアウトを変えられる?
例えば、M様邸では「ついつい長風呂がしたくなるレイアウト」を特徴の1つに挙げていましたが、
何をしたかといいますと、、、
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お風呂とキッチンの位置を入れ替えたのです!!
この入れ替えによって「窓に面したお風呂」ができあがり、外を眺めながら長風呂を楽しむことができるようになりましたー。


キッチンの排水とお風呂の排水は「雑排水」なので入れ替えてもOK!
(トイレは汚水になるので他の排水管と入れ替えはできませんのでご注意を!)
窓のないマンションのお風呂もリノベーションで開放的なバスタイムを満喫してもらえます!
いかがでしたか?
今回も、ちょっとしたコツを知ることで、販売図面からリノベーションの可能性を読み解く力を身につけていただけましたか?
次回は、配管についての続きです。
vol.3:トイレの位置変更は難しい、、、なぜか?と題して、設備配管のトイレに関してレクチャーします。
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