ファミリー/81㎡以上
築35年を超えるメゾネットタイプのマンションを購入されたN様ファミリー。想定していた予算は超えていましたが、周辺環境や管理体制も含め建物自体が気に入ったため、リノベ費用をできる限り抑えながら、フルリノベーションされました。物件が気に入ったポイントや、コストを抑えたリノベの方法などを伺いました。
実は、それまでに他のリノベーション会社さんにも相談していたのですが、EcoDecoさんの丁寧な対応に感激して変更しました。私たちにとっては人生の一番大きな買い物なので、親身に寄り添ってくれる感じがよかったです。
▷モノが少なく部屋全体が広々。普段からきれいに暮らしていらっしゃるのが伝わってきます。ウッドブラインドの先には、お庭が広がっている。低層住宅に囲まれているため1Fでも明るい。
奥様:あとはこの部屋の売主さんが、ずっときれいに使っていらして、本当に大事に住まわれていたのが伝わってきたのも「良い家なんだな」と実感した要因のひとつでした。何も知らない方から買うよりも、ご縁を感じながら引き継げるのはうれしいなと思いましたね。
ー内見した際の印象はどうでしたか?
奥様:1階と2階に分かれているのは生活しやすそうだなと感じましたし、たっぷりと光も差し込むし、「リノベ代を削ってでもこの部屋に住みたい!」と即決でした。
ご主人:メゾネットは実際に住んでみても重宝しています。庭が40平米くらいあるのもよかったですね。当初は家庭菜園をするのもいいなと考えていましたが、夏になると雑草の伸びるスピードがものすごくて、これは相当なマメさがないとダメだぞと(笑)。去年の夏も本当に大変だったので、来月、人工芝にすることにしました。
ー不動産探しからご一緒したわけですが、EcoDecoとの出会いは?
ご主人:EcoDecoさんはホームページを見て知ったのですが、過去の事例を見て「かっこいい物件をやっているな」と思い、恵比寿のオフィスを訪ねたのがきっかけでした。
奥様:実は、それまでに他のリノベーション会社さんにも相談していたのですが、EcoDecoさんの丁寧な対応に感激して変更しました。私たちにとっては人生の一番大きな買い物なので、親身に寄り添ってくれる感じがよかったです。そこから物件探しに毎週のように付き合っていただいて。
ご主人:7月から探し始めて10月にここを決めたので、暑い時期にあちこち付き合ってもらいましたね。
▷壁は基本的には剥がしたままですが、リビングなど一部を白で塗装しています。
ーそもそもリノベのきっかけは?
奥様:以前は江東区の住吉にある賃貸マンションに住んでいました。「家賃をこのまま払い続けるなら家を買おうか」「でも、東京で戸建ての注文住宅は予算的に難しいよね」「新築マンションは画一的でおもしろくないよね」と話している中で「じゃあリノベで探してみる?」って。どちらかというと主人のほうが興味があったと思います。
ご主人:数年前から雑誌のリノベーションの特集記事を見て、自分たち好みにいろいろできるのがおもしろそうだなと思っていました。
ーなるほど。江東区から逆サイドの調布に移ったのはなぜですか?
ご主人:予算を優先していたのでエリアには強いこだわりはなかったです。
奥様:とはいえ、最初は、住吉の利便性や生活のしやすさが気に入っていたので同じエリアで探していました。でも、内覧をしているうちに、年齢を重ねた時に利便性よりも、自然の多い落ち着いたと場所のほうが良いかなと気持ちが動いていったのと、私も主人も高層マンションにはあまり惹かれなくて…。江東区には低層マンションの数自体が少なかったので、低層マンションが多い東京の西側へと探すエリアが変わっていきました。
ご主人:以前住んでいたマンションも1階でしたし、1階が好きなんですよ。エレベーターや階段を使って部屋にたどり着くよりも地続きで部屋に入りたいというか。
奥様:14階のマンションも内見してみましたが、気持ちがゾワゾワして(笑)。2人とも一軒家で生まれ育っているのもあって、高い場所に馴染みがないからかもしれません。一方で、低層マンションは世帯数が少ないので、共益費が高いという問題が出てきて…。その点、ここはエレベーターがない分、共益費が安かったのもよかったですね。
▷前のお住まいから愛用している石油ストーブ。常にお湯が沸いているのも便利だそうです。
ご主人:予算的には内見した中で一番高額だったものの、この物件が一番気に入りましたね。実は内見する前に一度、周辺環境を確認しに来たんです。
奥様:そうそう!内見する前からピンときて「どんな物件なんだろう!」って居ても立っても居られなくて。
ご主人:とりあえず様子を見に行こうと、駅からここに至るまでの経路や外観などの様子を見に来たら、周囲は落ち着いているし街の雰囲気もいいし、内見をする前から気に入りました。
奥様:主人が(5駅離れた)東府中に7年くらい住んでいたのでこの辺りにも土地勘はあったので、エリアとしてもいいねと。駅前はいろいろなお店があって便利なのですが、ちょっと歩くと畑があってのんびりしていますし、近くの多摩川はお散歩にはもってこいなんです。
ご主人:私は休日に多摩川沿いをランニングすることもあります。
奥様:駅前に焙煎所付きのコーヒーショップがあるのですが、ベビーカーで行っても余裕のある広さだったりして行きやすいんです。そういうちょっとしたことの積み重ねがあって、住んでからも環境の良さは実感しています。
ー利便性と自然の両方が揃っていたんですね。
奥様:私はそこがすごくよかったです。
ー内見をする中で物件を見る目は変化しましたか?
ご主人:築年数よりもマンションの管理状況や雰囲気を見ていました。築浅でも、玄関先にチラシやいろいろなモノが散らかっていたり、駐輪場が綺麗じゃないと、住民の方があまり愛着を持って住んでいないのかもしれないと。
奥様:内見していくうちにわかってきたよね。このマンションは築40年近いのですが、管理が行き届いていて綺麗なことや植栽が手入れされていることが好印象でした。
ご主人:今、マンションの理事長をしているので、緑が綺麗なのは造園屋さんと年間計画をつくってきちんと予算採りをしているからということがわかりました。
ー理事長をされているんですね!
奥様:まだ入居2年目なので、こんなにすぐになるとは思っていなかったですけどね(笑)。お隣の方が前の理事長さんなので、いろいろなことを教えていただいたり、野菜を交換したり、皆さん温かく迎えてくださって良いお付き合いができています。
ーお二人もここで長く暮らそうという思いですか?
奥様:売ることは考えていませんが、強いて言えば、お互いに田舎もあるので何かあれば帰る可能性もあるのかな、という程度です。あんまり先のことは考えすぎず、今にあった暮らしが楽しくできたらいいなと思っています。
ー「リノベ代を削ってでも」というお話がありましたが、部屋作りで意識されたことは?
ご主人:もともとシンプルな部屋にしたいという思いがあったので、フローリングを敷かなかったり、できる限りDIYをしたりして低コストに抑えました。
奥様:ただ、削ったからといって、できなかったことはないよね。シンプルな中にも、洗面台のタイルや脱衣所の床の色を遊ぶことで、自分達らしさも取り入れられたかなと思っています。
ご主人:以前住んでいた家もシンプルでしたし、家具も増やしていないのでモノとしては大きく変わってはいませんが、コンクリも配管もむき出しになって、業務用キッチンを入れたのもあって、より私好みな無骨な雰囲気になりましたね。
奥様:料理のメイン担当は主人なので、キッチンは完全に彼の趣味です。コンロは、前の住人の方がリフォームされて綺麗だったので、既存利用しています。
ご主人:業務用キッチンは、作りがシンプルなぶん掃除もしやすいですし、熱いモノも気を使わずにそのまま置けますし、使い勝手がいいですね。作業台の幅も広いので2人で立っても余裕があります。
▷洗面台のタイルもDIYされました。脱衣所の床同様、奥様の好きなブルーに。
奥様:私がリクエストしたのは、青が好きなので洗面台のタイルや脱衣所の床に差し色をちょっと入れたいな、というくらいですね。基本的には主人のほうがリノベをしたいという思いが強かったですし、私も全体の雰囲気は彼の意見に賛成だったのですが、冷たい雰囲気になりすぎないようにと、グリーンを飾ったり、ウッドブラインドにしたりしてバランスを取りました。
ご主人:掃除がしやすいようにあまりモノを置きたくたいという実用性を考えても、シンプルにしたかったですね。
ー躯体表しの床が印象的ですよね。
ご主人:階段以外は1、2階ともほぼ躯体の状態にしました。私は気に入っていますが、奥さんが…(笑)。
奥様:正直、最初は寒いのが不安でした(笑)。なので、リビングはフローリングにしたかったのですが、リビングだけに敷くわけにもいかず。でも、全面に敷くとなると金額が跳ね上がるので、いったん敷かずに住んでみることにしました。2年近く住んでいますが、夏は涼しくて快適ですし、汚れてもすぐに拭けるし、子供が大きくなって歩くようになったらまた考えるかもしれませんが、今のところは不便を感じることはありませんね。
▷土間兼クローゼットのスペース。自転車やベビーカーを余裕を持って置ける広さです。
▷収納と玄関ホールを仕切る壁は木を貼ってアクセントをつけました。
ー全体的にモノが少なくて非常にスッキリしていますよね。
ご主人:部屋に収納が足りないなという意識があったので、玄関を入ってすぐのスペースをウォークスルークローゼットにしたのがよかったです。
奥様:自転車やベビーカーも置けますし、ストック類も保存しておけるんです。あのスペースがなかったらこんなふうにすっきり暮らせていなくて、荷物でぎゅうぎゅうになっていたかも。
ご主人:以前は書斎だったとのことで、今洋服や靴を置いている一面が大きな本棚だったんです。窓際にデスクもあって書斎としては魅力的なスペースだったので、EcoDecoさんはそのまま使うことも提案してくれたのですが、思いきって変えて正解でした。
ーここに暮らしてからの生活の変化は?
奥様:引越し後に妊娠したのもあって、私は家にいる時間がすごく長くなりました。そのぶん「ここが私達の家だ!」と思えるというか、家に愛着が湧いて地に足のついた暮らしになったと思います。
ご主人:日当たりが良くなったことかな。以前住んでいた部屋が午前中の1時間くらいしか日が入らない部屋だったので、その変化は一番大きいかもしれません。
奥様:天気が良いと冬でも昼間は暖房をつけなくても大丈夫なんです。
ー家で過ごす時間自体が心地いいものになったと。
奥様:そうですね。以前はお互いに忙しく外で働いていましたが、今は私が育休中で、主人もリモートワークをしているので、家族皆が快適に過ごせているのはうれしいですね。
▷2階にある寝室。ベビーベッドはご主人の自作。
ー奥様も復職後はリモートワークになるのですか?
奥様:はい。ただ、自宅で仕事をする環境が、全然整っていないのが目下の悩みです。1階のリビングダイニングと、2階の寝室がメインの居住スペースなのですが、赤ちゃんがいると1階と2階の行き来も多いですし、夜も早く寝るので、そのたびに働くスペースを交代するのが大変で。赤ちゃんが2階の寝室で寝ている時はダイニングテーブルでパソコンを広げて、リビングで寝ている時は寝室のベッドに腰掛けたり、2階の空き部屋でバランスボールに座ったり(笑)。
ご主人:いよいよワークスペースが必要だなと思っています。2階は2部屋あって、ひとつは寝室にしているのですが、もうひと部屋はまだ何にも使っていないので、そこを書斎にしようかと計画しています。
ーリノベの工事中(2019年)はまさか世の中がこんな状況になるとは思っていないですもんね。
奥様:リノベをやっておいてよかったなとつくづく思います。以前住んでいた日当たりの悪い部屋で、家族が1日を過ごしていたことを想像すると、本当にいいタイミングで引っ越したなと思います。
ー洗面台の位置は今のニーズに合っていますよね。
奥様:たしかにそうですね。どちらかがお風呂に入っていても洗面台が自由に使えるのは便利です。
ご主人:もともとキッチンの隣にあった洗濯機置き場を、お風呂場の横に移動したいと相談したところ「じゃあ、脱衣所にある洗面台はどこに設置しましょう?」という話になり、EcoDecoさんに位置や向きをいくつも提案していただいた結果、ここになったんです。お客さんが来た時も気兼ねなく手を洗ってもらえますし、やってよかったことの一つですね。
ひと目で気に入ったと言うのもうなずける、清潔感のある閑静なマンションだったN様邸。奥様が「良い家を引き継げてうれしい」とおっしゃっていたのが印象的でした。中古マンションは「新築マンションよりも低価格」「好きなようにリノベできる」といったメリットももちろん大きいですが、誰かが大切にしていた家を引き継ぎ、バトンをつないでいくという価値もあるのだなと、お話を聞いていてなんだか心が温かくなりました。帰り際、EcoDecoメンバーがN様からブルーの塗料とタイルを受け取り、「リノベ中のお客様宅用にいただくお約束をしてたんです」と持ち帰っていました。N様邸の想いが、また継がれていくようです。
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