団地マニア

団地には「取れない壁」が多い?!

はじめに

「都心でも緑が豊かな場所で、リノベーションして自分たちらしい暮らしをしたい!」
そんな想いを持っている方たちに今注目されているのが、「団地を買って、リノベーションする」という暮らし方。環境の良さと建物の丈夫さ、また立地の良さや価格の手頃さといった点から、非常に注目されています。そんな「団地を買ってリノベーション」に注目している人たちに、是非チェックして頂きたいのが今回の記事、団地を購入してリノベーションするにあたっての注意事項です。

今回の連載シリーズを通して、団地リノベの際の注意点を理解すれば、団地リノベもきっと怖いものなし!?になるはず。

「取れる壁」と「取れない壁」

▶︎ラーメン構造(左)と壁式構造(右)

マンションの壁には構造上取り払っても問題のない壁と問題のある壁があります。柱と梁という線で構成されたラーメン構造の建物なら、室内の壁はほぼ壊せる造作壁なので、間取りを自由に変えやすいといえます。
しかし壁自体が構造体となっている壁式構造の場合は、室内に壊せない壁が出てきます。そのため、壁を取り払って広々としたスペースに作り替えるといった計画には適していません。

団地は取れない壁がほとんど!?

団地に限らず、1970年〜1980年代に建てられたマンションに多いのですが、低層5階建てまでの団地のほとんどが、壁式構造の建物です。お部屋の中に構造壁があり、大きな間取りの変更が難しいため注意が必要になります。同年代に建設された団地の中でも、方南町のガーデン堀ノ内住宅など中高層で建てられている建物はラーメン構造のため、室内の壁は取り払うことができます。
このように、「団地だから壁式」とは限らない訳です。

取れない壁でも大丈夫!

そして、取れない壁だからってリノベーションを諦めてはいけません。壁を活かした設計ができるので、その分費用を抑えられるのがメリットでもあるからです。また壁式構造は室内に柱や梁が出ないため使い勝手が良く、また耐震性が高いことも特徴で、まさに住宅向きの構造であるともいえます。物件への見学の際は、壁をノックしてみましょう。中が響くような軽い音がする場合は、取れる可能性が高い造作壁といえます。そして最後に、EcoDecoでも壁式構造の物件を上手に活用しながらリノベーションした事例もあるのでそちらのご紹介も。

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こちらは、キッチンが取れない壁に囲まれた団地の一室です。上手にキッチンカウンターとして活用しながら、カフェのようなキッチンができました!

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こちらのお部屋、壁式構造+室内階段があるという中古マンションですが、その壁を上手く活用しながら上手くリノベーションをしています。取れる壁か取れない壁かをしっかりチェックしながら、賢くリノベーションをしていきましょう!

連載:次回はこちら

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