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「もう少し家が広かったら…」
「子供の成長に合わせて個室が必要だけど、今のマンションでは難しいかな…」
都心で子育てをされていると、こうしたお悩みは尽きないのではないでしょうか。新しい物件を探そうにも、なかなか理想と予算が合わないのが現実です。
ですが、今の時代、無理をして高額な住み替えをするだけが選択肢ではありません。55㎡の自宅マンションをリノベして家族4人が快適に暮らせるようにした、すごい空間活用術のお家があるんです!きっと「なるほど!こんな方法があったのか!」と新しい発見があるはずです。限られた空間でも、工夫次第でご家族みんなが心地よく暮らせるヒントが満載なんですよ。
Mさんのご自宅は、大田区にあるマンションの一室。ご家族はご夫婦とお子様の4人家族です。通常であれば「子ども部屋をどうするか」という問題が持ち上がりそうですが、M様ご家族は、あえて壁で仕切る「個室」を設けなかったんです。
「え?個室なしでプライバシーは確保できるの?」と思われるかもしれません。ご安心ください、その点もきちんと考慮されているんですよ。
Mさんのご希望はこのようなものでした。
「元々2LDKの間取りで、玄関側の西向き部屋が暗くて皆に使われず、リビングダイニングとその隣の和室に4人が集まる状態にだったのでそれを改善したい。子ども達のそれぞれの場所をつくること。」
そうです、実は、家の中を有効に使えてなかったんですね。
まずはみんなが集まる場所をどうにかしたいという課題をどう解決したのか?を見てみましょう。
カウンターキッチンから横に延びたダイニングと、beforeの和室と同じような広さの畳のリビングという構成です。ピンク色の部分がbeforeのLDKと和室のレイアウト。Afterの方が狭くなっているのがわかります。
でも、見てください、この開放感!
個室だった和室を一つながりの空間にして、小上がりにしました。ソファやテーブルなどの家具を置かず、フリーで使える小上がりリビング。家族で集まって会話を楽しむことはもちろんですが、小上がりなので、縁側のようにダイニングに向かって腰掛けて座ることもできますし、ごろっと寝ることも。奥様はここでヨガをすることもあるという、多用途な場所になりました。
さらに、この小上がり、下は全て収納スペースになっているんです!こうしたデッドスペースを有効活用する工夫が、お住まいの随所に見られるところも空間を有効活用できているポイント!
簡単に収納ができるような作りにしています。
では、「子どもたちのそれぞれの場所をつくること」という課題はどう解決されたのでしょう…?
答えは「ロフトで2階建にする」ことでした。1階にはスタディスペースとその奥に収納兼息子さんの読書スペース。2階には遊び場であり寝る場所でもあるロフト空間を作りました。個室じゃないのに、その場にいると不思議とこもっている感覚になれる細かな「居場所」を3つ作っているんです。
見てみて!平面図では伝わらないのですが、ロフト下収納の一部は、反対側に向かって開口しているオープンクローゼットなんです。少しの無駄も許さないなんて…なんて気が利くレイアウトなんでしょう。
このオープンクローゼットは、実はファミリークローゼットの一部。全体的にはこのようになっています。
このファミリークローゼットはマルチに使える部屋の一部にあります。誰かの部屋、というように使う人も使い方も限定せず、「今日は奥様が使って、明日は娘さんが使う」というようにその時々で使いたい人が使えるようにしているんですって。beforeでは「日当たりが悪くて人気がなかった」という西側の部屋でしたが、日当たりのいいリビング側からの自然光も入る、ちょうどいいくらいに明るいお部屋になりました。窓際は出窓の延長でデスクを造作することで、みんなが使えるスタディスペースに!
最後にもう一つ!インタビュー記事では触れていなかったのですが、玄関についてもお伝えしたいんです。
個室がなく平面図上はワンルームになる間取りは開放的でいいのですが、「玄関から家中が丸見え問題」は避けたいですよね。Mさんの家は、玄関ホールに引き戸を設けることで解決。
開けたままにすることもできるところもポイント。引き戸があると断熱効果も高まりますし、いいことづくめですね。
都心での暮らしは、確かに様々な制約があるかもしれません。しかし、今回ご紹介したお住まいのように、リノベーションによって空間を賢く活用する工夫を凝らせば、今の住まいがもっと快適で、ご家族みんなが笑顔になれる場所に生まれ変わるんです。
「うちは狭いから…」と諦めてしまう前に、ぜひ一度リノベーションをご検討なさってみてはいかがでしょうか。固定観念にとらわれず、ご家族皆様が心地よく過ごせる空間づくりのヒントが、きっと見つかるはずです。たとえコンパクトであっても、ご家族の「好き」と「暮らしやすさ」を詰め込んだ住まいは、それぞれの大切な場所になると思っています。
リノベーションで、ご家族の新しい暮らしを始めてみませんか?
▼今回取り上げた蒲田のM様邸のインタビュー記事はこちら
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