子育てハウス

スケルトン状態で購入した物件で、
低予算でも思い通りのリノベーション

ファミリー/81㎡以上

お子様がお生まれになるとほぼ同時に、新しい住まいを手に入れられたO様。ぐるりと三方向に開口部のある贅沢なリビングで、のんびり暮らされているご家族のご様子を取材してまいりました。リビング目前の桜の木と共に、四季を感じる暮らしです。 2014.10 お施主様の暮らしを追加レポートしました!

Profile
  • O様@武蔵境
  • 20代ご夫婦+お子様1人の3人暮らし
  • 81㎡
  • リノベーション費 850万円(スケルトン購入のため、解体費用なし)
物件探しからはじまるリノベーション

ネットで見つけた物件がリフォーム中。それでEcoDecoさんに相談したところ、売主様側と掛け合ってくだって。数日以内の申し出であれば、リフォーム工事を解体工事までで中止し、価格を下げてのお取り引きが可能という提案をしてもらうことができました。迷う僕たちの背中を押してくださって、有り難かった。

— Before After 平面図

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個人事業主だからこそ?!3年間の準備期間を経て


O様:僕たちは5年前に結婚しました。実は、その1年後には家を買おうかと動き出したんです。今から、3、4年前のことです。


—— そうだったのですね。

O様:意気揚々と動き出したものの、個人事業主は過去3年の確定申告書(※3年間、できれば所得にばらつきのないもの)を銀行に提出する必要があることを知って、二人ともがっかりしました。あと3年待たなくちゃって。


——3年は長いですものね。落胆されるのも無理がないです。O様は、その年から、住宅購入のため出来るだけ確定申告書の中の所得金額が安定するように意識して過ごされていたのですよね。

O様:そうなのです。経費の計上を控えめにしたりして。税金対策とは反対の道ですが住宅購入という目標があったので、3年間頑張りました!今年からは少し楽になるかな(笑)

気に入った事例はEcoDecoのものばかり

玄関

—— 準備期間が終わって、弊社へお越し頂けたのはなぜですか?

O様:夫婦二人とも、広いリビングが欲しいという共通の想いがありました。広いリビングを一戸建てで手に入れるのは難しいだろうと思い、平面的に空間が繋がるマンションのリノベーションにしよう、と考えるようになりました。


—— 実際に、ほとんど真四角の、広い広いリビングを手に入れて頂けましたね。

O様:思っていた以上の広いリビングです!とても気持ちがいいです。それから準備期間の3年間には、リノベーション雑誌を読むなどして自分たちの住まいについて思いを馳せていました。そうしている時、「これはお手本にしたい!」という事例が何件かあり、それらが全てEcoDeco(エコデコ)さんの事例だったので、「当然僕たちもEcoDecoさんで」と思って、問い合わせしました。


—— その理由は、嬉しいです。多くの記事の中で、弊社のお客さま邸にご注目頂いていたのですね。3年目の確定申告を終えてすぐに、弊社にお越し頂きました。

O様:住宅ローンについての準備が整ったので、「行ってみようか」と気軽な気持ちでオフィスへ伺いました。

リフォーム工事をストップして購入 またとないチャンスの訪れ

キッチン

—— 弊社へお越し頂いたとき、既に今のお住まいの物件情報を見つけていらっしゃいましたね。

O様:タイミングが不思議ですが、その時点でこの物件を見つけていました。「3年間インターネットを通してチェックして来た中で最も条件が良い」と感じていました。でも、リフォーム済みで売り出される予定になっていて価格は予算より高かったんです。それでEcoDecoさんに相談したところ、売主様側と掛け合ってくだって。数日以内の申し出であれば、リフォーム工事を解体工事までで中止し、価格を下げてのお取り引きが可能という提案をしてもらうことができました。


—— はい。連絡を取ったのが先方の工事発注前のわずかな日程だったから、こういう交渉ができました。弊社へお越し頂いた翌日の夜、こちらの物件を内見されましたね。

O様:こんなチャンスはないと思い、仕事を早めに終えて、物件へ急ぎました。部屋の中はこれでもかと言うくらいぼろぼろだったけれど、思った通りの環境と、窓の多さ。そして、80平米という広さ。「あぁ、こんな物件にはもう出会えないだろうな」と直感しました。


—— 私も同感でした。内見後、武蔵境の駅前のファミリーレストランで、お二人と今後について会議をしたことを覚えています。
「O様のご条件で、きっとこれ以上良い物件はないと思う」
「初めての内見で判断というのは難しいと思うけれど、決断しても後悔はないと思いますよ!」と、お話させて頂きました。

O様:そうでしたね。迷う僕たちの背中を押してくださって、有り難かった。でも、物件探しを始めたばかりの身で、その場では決断できず。「こんなに良い物件、後にも先にもないだろうけど、今回は諦めようかと思います」なんて言ったりして。そうしてコーディネーターさんと別れてからも、夫婦での家族会議は夜中まで続きました。


—— ついには、ゴーサインを出してくださいましたね。長い準備期間を経て、気軽に弊社を訪れた次の日に、物件購入の判断を迫られたら誰でも迷うと思います。しかし、こんなに良い物件を手に入れて頂けて、本当に良かったです。

O様:はい。僕たちも、決断出来て良かったと、心から思っています。迷ってばかりでご迷惑をおかけしました。アドバイス頂き、ありがとうございました!

苦労はしたけれど、住宅ローンを組むことに成功

ワークスペース
▷エントランスの収納棚の奥に見えるのは、ご主人のワークルーム

O様:売買契約までのスピードは早かったけれど、そのあとの住宅ローン本審査では苦労しました。


—— 個人事業主様の場合、銀行側の審査内容が会社員の方と比べ細かく、時間がかかります。O様の場合は申請から3週間を要しましたね。

O様:はっきりしないこの期間は、気が気じゃなかったです。EcoDecoさんにサポート頂き、無事にリノベーション費用を含めて住宅ローンの承認が得られました。

「広いリビング」「モルタルの床」ニューヨークのロフトスタイルリノベーション

リビング

O様:そのあとは、妻の出産と不動産の引き渡しがほとんど重なるなど、お祭り騒ぎでした。父親になるとほぼ同時に、なんとか物件の所有者にもなることができました。また、リノベーションの打ち合わせも始まって、充実した日々でした。


—— O様のご要望は、「広いリビング」「モルタルの床」「黒板塗装の壁」など。ニューヨークのロフトスタイルのような都会的なお住まいを希望されていましたね。

O様:はい。EcoDecoさんの設計担当の方との打ち合わせにより、要望の叶う素敵なプランを提案頂きました。僕たちの場合は、80㎡の広さに対し、リノベーション予算が十分ではありませんでしたが、その予算の中で、どのように要望を叶えて行くか、様々な提案を頂きました。結果的に希望の要素は実現できています。


—— そうですね、リビングは広く開放的ですし、エントランスから続くモルタルの床もかっこいいですよね。それに、リビングにある黒板塗装の壁は、この家のシンボルのような存在に感じます。実際に活用なさっている様子を拝見すると、嬉しくなります。

▷エントランスから続くモルタル床のホール。お子様の成長に合わせて、使い方を変えている

ニトリのキッチンを上手に使ったリノベーション

ワークスペース

▷ご主人のワークスペースの奥は収納になっている

洗面

▷洗面台はシンプルにしつつ、機能性もある造作洗面台

—— 80㎡を800万円台でフルリノベーションなさったO様ですが、何かコツはあったのでしょうか?今後のヒントになるようなアドバイスがあれば教えてください。

O様:そうですね、EcoDecoの設計担当の方からいろいろとご提案いただきましたよ。例えば、リビング側から見えにくいキッチンは、思い切ってニトリのシステムキッチンを採用したり。またこれは僕からの提案でしたが、リノベーション前、かなりぼろぼろな物件だったのに、なぜか最近新しくした様子だったトイレの設備を、再利用したりしました。


—— 解体費用がかかっていない、また一部既存設備を利用したと言っても、80㎡を800万円台のご予算でフルリノベーションなさったO様邸は、非常に予算の使い方のバランスが良かったと感じます。これからリノベーションをなさる方のお手本になりますね。

O様:キッチンやお風呂など、水回りの設備に費用をかけない提案を頂いたことが大きかったと思います。それでも、キッチンもお風呂も機能的で使いやすく、満足していますよ。

窓を開けて、自然の音をBGMに がらっと変わった家での過ごし方


—— 以前は荻窪の駅前にお住まいでしたね。お引っ越しをなさって2ヶ月。ここでの暮らしはいかがですか?

O様:のんびり暮らすようになりました。TVを付けずに外の音に耳を傾けるようになったのです。窓を開けていると、葉のざわめきや鳥のさえずりなど、荻窪の駅前では聞くことのなかった自然の音が聞こえてきます。


—— 中央線でたった10分ほどの距離なのに、環境が異なるのですね。

O様:そうなんです。実際に仕事から帰って、武蔵境の駅に降りると、空気が澄んでいるのを感じるんです。近くに幹線道路が少なく、緑が多いためだと思います。
このリビングでも、窓を開けて静かに、リラックスして過ごすことが多いです。心地よくて、家に長くいたいと思うようになりました。


—— 家での過ごし方が大きく変わったのですね。この家の中で、お二人のお気に入りの場所はどこですか?

O様:(ご夫婦揃って)うーん…。玄関も好きだし、ワークスペースもリビングもキッチンも。全てが好きだから、選べないよね!


—— 全てが好きだなんて、嬉しいお言葉。O様邸のお手伝いができたこと、誇りに思います!

O様:あはは。でも、それが実感なんですよ。二人ともこの家を心底気に入っていて、一生住みたいと思っています。空気が清々しいこの場所で、全てがお気に入りの住まいで心地よく暮らしています。この家をリノベーションできて本当に良かったです。
とてもシンプルな家だから、徐々に、色々なものを足していけたらと思っています。飯沼さんが図面を描いてくださったテレビ台はDIYで今日完成したばかりなんです。これからダイニングの照明を増やしたり、ソファ前のローテーブルも買い替えたい。いつか息子の部屋が必要になった時は、ロールスクリーンを取り付けるなどして寝室のスペースをつくり変えたいなと思っています。


—— これからの変化も、楽しみですね。O様邸の10年後の様子にも、興味があります。O様らしく、住みこなしていってくださいね。本日はO様ご家族の暮らしぶりを拝見でき、こちらまで幸せをお裾分け頂いた気分です!お話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。

担当者コメント

ご夫婦と生まれてくるお子さんが住まうマンション一室のリノベーショプロジェクト。建物は木々の緑に囲まれた閑静な住宅地に位置していました。2LDK、90㎡近くある正方形に近い形状の空間。壁面の半分が窓面、半分がコンクリート面で構成され、玄関から奥へと歩むにつれ切り替わる暗から明への光のコントラストと、窓面いっぱいに広がる木々の梢が印象的な空間でした。

この空間の特徴を念頭に、ご夫婦の要望を照らし合わせつつ、各ゾーニングのボリュームを決定しました。玄関は収納機能が付加され、趣味の物に囲まれた書斎のような「こもった」感じに。各部屋を一本のアプローチでつなぐ通路は梁下に設定し、ミニマムでコンパクトなサイズとし「タイト」なスケール感に。リビングは部屋全体の約半分の面積を占有し、さらに三面から光が降り注ぐ広く開放的な空間に。その他部屋のボリュームは必要最低限にとどめました。

結果、この空間の主な導線は、タイトで影のこもる空間から広く光の満ち溢れるオープンな空間へと切り替わる、光と影のコントラストを強調する導線となりました。

予算に制限があった。空間に装飾的要素はないに等しい。ただ、時間が変われば光と影が変化する。季節が変われば木々の梢に色がつく。それらが空間に深みと彩を与えてくれる。 そんな装いがこの住まいにはあります。

施主・O様から 2014.10

【リビングに遊びゴコロ】

テレビの右上にある、海外アーティスト集団がデザインしたウォールステッカー、見えますでしょうか?私amaiも購入しようとしたところ、今は本国から購入しないといけないようで…。自分で描ける画力が欲しいです。

【子どもスペースのティピ】

カラフルなティピ(テント)。お子様の隠れ家ですね。こちら、なんと自作!かわいい。

これからもどんどん遊びゴコロがプラスされていくO様邸の変化が楽しみです!

画像提供:O様

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