二人暮らし/40〜60㎡
三鷹市の70㎡台の新築マンションから引越しされて、新たに始めた渋谷区(代々木八幡)でご夫婦+ペット1匹(猫ちゃん)とのリノベーション空間でのワンルーム暮らし。思いが詰まったこだわりの空間は、ご主人自慢のコレクションと相性が抜群でした。
—— ご相談いただいた当初、H様は三鷹市の新築マンションにお住まいでしたね。売却検討と同時に、中古マンション購入とリノベーション相談をいただきました。スムーズに進みましたか?
H様:もともと中央線沿線に住んでいた事もあり、三鷹市も気に入って住んでいました。新築マンションはキッチンや水廻りの設備が新しく快適で、大規模マンションだったので、共用部の充実や防犯面も安心出来ました。ただよく見かけるありきたりの間取で、70㎡の広さはあるけれど部屋が区切られていて、実際は使っていない部屋もあったりして。次第に「キッチン廻りの動線も自分達には使いにくいな」、「洋服や家具など、自分の趣味がはっきりしたので今まで大切に集めたコレクションに似合う空間に住みたいな」と思うようになりました。それなら思い切って、中古マンションを購入してイチからリノベーションしてみようと。「毎日過ごす自宅こそ、自分達に合った空間にしてみよう」思ったのが一番大きい決断でした。
—— 新築マンションの動線や間取りがしっくりこなかったというのは、実際に新築マンションから買い替えされたH様だからこそ分かる、貴重な体験談ですね。
—— 売却の目処がたってから、中古マンション探しをスタートされましたね。
H様:EcoDecoさんに相談に伺った時、売却と購入を同時で進めた場合、三鷹のマンションとの二重ローンの心配があるので、売却がある程度進んでから、中古マンションを探しはじめましょう!とコーディネーターさんに提案を頂きました。三鷹市はファミリー層にも人気が高いエリアだったので、思ったよりとスムーズに買手が見つかりました。
—— 売却はスムーズに進み、いよいよメインの中古マンション探しが始まりました。三鷹市から渋谷区(代々木八幡)へと引っ越されましたが、H様の物件探しのこだわりは?
H様:買い替えを検討した時に、自分たちの生活パターンを改めて見返してみました。中央線沿線に住んでいた時は吉祥寺にも買物に行ったけれど、良く行くのは渋谷や原宿、青山周辺だなと。休みの日はその辺りにいる、と改めて思いました。それに勤務地も都心なので、それなら一層、都心部で住もうと思いました。
奥様:私は主人が買物に行くエリアと自宅が近ければ、家にいる時間が少しでも長くなるのでは?と期待しましたが、主人のアクティブはより増してしまい(笑)、休日はこの家を拠点にお店巡りを楽しんでいます。
▷写真奥の日当りの良い窓際にには、キャットタワーがある
▷玄関ホールに入ると、キッチンカウンターが見える
—— Before画像
—— 「渋谷区に住む!」というのは、誰もが一度は憧れるライフスタイルですね。物件探しをはじめた当初は、1階は検討外でしたが、最後に内見された1階の庭付き北向き物件を購入されました。内見が進むにつれて物件探しのビジョンを明確にされていましたね。
H様:リノベーションで室内の内装は自分たち好みに変更できますが、環境は変えられないと思い、エリアにこだわる事にしました。ただ、エリアも価格も全てが揃った物件はありませんから、自分たちが妥協出来る点を家族で話し合って、決めていきました。大きな買物なので真剣に選びますが、完璧を求めてしまうと、そんな物件は出て来ないので途中で心が折れてしまいます(笑)
—— 確かにそうですね。しかもH様の場合は、愛猫のフジコちゃんも一緒ですし。築古の中古マンションでペット可を探すのは、結構ハードルが高いので、大変だったのではないですか?
H様:はい。新築マンションならまだしも、中古マンションではなおさら物件数が少ないだろうと覚悟していました。EcoDecoさんと渋谷区や目黒区など都心部で数件内見していくうちに、・専有面積の広さ・階数・方角のこだわりを一度忘れて、探そうと思いました。こだわりを捨てて、一から考え直したとたん、この物件に出会えました!もともと新築では高層階、南向70㎡のマンションに住んでいたので、今思うと自分達でも大きな決断をしたなと思います。内見の時EcoDecoさんに、「1階北向きだけれど2面採光だから、プランのやり方によっては光を取り込む事が出来る」とアドバイスもいただきました。それに建築家さんに希望を伝えれば、満足のいく部屋が出来るのかなと思って。
——物件選びの角度を変えて、前向きに妥協する点と向き合うと、エリアにこだわった暮らしが叶えられるのですね!実際に「条件外だった」1階に住んでみて、住み心地はいかがですか?
H様:当初デメリットと思っていた1階の部屋も住んでみると快適ですよ。外からすぐにアクセス出来るのでエレベーターを待たないので、思った以上に毎日が楽です!我が家は庭付きなので、オリジナルのウッドデッキも造ってもらい、これから庭に緑を増やしていく楽しみもあります。
——なるほど、見方を変えると、デメリットもメリットになる可能性を秘めているということですよね。これは、私にとっても物件探しの参考になります。
▷愛猫のふじこちゃんは、いつもさりげなく近くにいる
——54㎡のワンルーム空間に1200万円というリノベーション予算をかけてプラン進められました。2人+ペットの猫1匹の暮らしをどのようにリクエストをしましたか。
H様:EcoDecoさんのウェブサイトのリノベーション事例の中でも自分達の好みに近かった、「中野ブロードウェイが近所!漫画やフィギュアを楽しむ暮らし」を手がけた建築家さんにお願いしました。1番のポイントは1階北向きの空間にいかに採光を取り入れるかでした。空間を壁で仕切ってしまうと暗い印象が変えられないのではじめの段階から、ワンルームプランで進めようかなと思っていました。そこで提案いただいたのが、寝室のプライベート空間を壁ではなく、透明なポリカーボネートの間仕切り壁にする事でした。ポリカーボネートにした事で、部屋全体に淡い光が入ってきて家族の気配を感じる事が出来ます。54㎡でも自分達の生活動線に合ったプランをご提案いただいたので、以前より家族で同じ空間にいる時間が増えました。
——バスルームやトイレの水廻りにはどのようなご要望取り入れたのですか?
H様:全てフルスケルトンしましたが、リビングダイニングの広さを少しでも確保する為に、バスルームやトイレ位置はほとんど変えませんでした。当初バスルームのタイルは細かいモザイクタイルもいいな、と思っていましたが、バスルーム、洗面、トイレに白い六角形タイルを使い、すべての場所が続くプランをご提案いただきました。バスルームの扉はガラスですっきりとまとめて、海外仕様の大きなシャワーヘッドも気に入っています!
——連続する六角形のタイルに、ガラスの扉、大きなシャワーヘッド。まるで海外のホテル仕様ですね。フジコちゃん(※ペット)が寝そべっている、キッチンもオリジナル造作ですが、奥様のこだわりポイントをお聞かせ下さい。
H様:壁や天井の仕上げをコンクリート躯体現しにしたので、合せてキッチンの天板もモルタルにしました。モルタルのシミもリノベーション住宅ならではの味わいになっていますよね。それにキッチンをオリジナルの造作にしたので身長の高い私も使いやすいですし、キッチン後ろの壁は窓が無かったので、思い切って全面壁面収納にしました。冷蔵庫やレンジなど全てこの壁に収納されています。物が沢山入るので、収納家具を買い足す必要もありませんよ。こういう、細かなプランは、オリジナルキッチンだからこそなのかなと思います。
▷大きめのヘキサゴンタイルが印象的
▷同じタイルをトイレの床にも採用。収納に仕込まれた間接照明もポイント
▷いろいろなテイストが集まったインテリアにこだわりを感じます。
——なるほど、確かにそうですよね。機能性はもしかすると既製品の方が高いのかもしれませんが、「ぴったり感」や愛着を持って使えるかどうかという部分に関しては、オリジナルキッチンのほうに軍配があがりそうです。
もう一つ、この床へのこだわりも気になるのですが。
H様:床は水まわりだけ掃除がしやすい素材にして、残りは初期プランの段階から主人の強い希望があったチーク材のヘリンボーン床にしました。材料費や工事費用が通常のフローリングよりも割高でしたが、自分達が集めたアンティーク家具との相性が良くて、最後までこだわって良かったです!
—— フジコちゃんの為に造った、オリジナルキャットタワーも印象的ですね。各段に絨毯が敷いてありますね、すごい!
H様:この絨毯はドイツから取り寄せて、このタワーに合せて縫製しました。せっかく造ったキャットタワーにまだ、登ってくれないので、気長に待ちます(笑)寝室収納にもフジコが自由に出入り出来る寝室を造りました。建築家さんも猫を飼っていたので、より具体的に猫の空間をご提案いただけました。
—— フジコちゃんがキャットタワーを登る瞬間、見たいですね!もしまたリノベーションするとしたら、どんな事をしたいですか。
H様:予算もそれなりにかけて、こだわり抜いた空間だから…(ぐるりと室内を見渡して)思い残したことは無いですし、リノベーションして良かったです!
—— ご主人こだわりの洋服や靴がびっしりと並んでいて、まるでアパレルショップのようですね。
H様:完成した時、近所の人たちが「マンション内に新しいショップが出来たの?」って見に来ていました(笑)。
—— ちょっとした話題だったのでしょうか?確かに2ヶ月間の工事期間中に「近所の方が気になって見に来るんですよ〜」というお話は、他のお客様からの伺ったことがあります。
H様:我が家もそんなところだったのだと思います。実は、いざ引っ越しとなった時に、全部収納出来るか正直不安でした。それならいっその事、見せる収納にしようと思って。好きが高じて、いつの間にか増えていた洋服や、靴のコレクションも入りきらなくて、何気なく床に並べてみたらヘリンボーン床にすんなりと合いました。いいでしょ?
——本当に雰囲気に合っていて、もともとディスプレイ収納という形を取る予定だったのかなと思っていました。ただ単にラフに仕上げるのとは違う、アンティークアートに合わせるような雰囲気に仕上げたデザインや照明計画だったのが功を奏した感じがしますね。
—— 家具や時計など、H様のセンスの良さが伝わるものばかりですね!
H様:アメリカのインダストリアルファニチャーが好きで集めています。飾ってある時計は40年代品で、周りの部品が鉄で出来ていている貴重なものです。好きなデザインを集めたスツールも、建築家さんにオリジナルデザインで造ってもらったダイニングテーブルにも良く合っています。よく、高円寺や中目黒、目黒のショップを巡って買い集めていますね。本当は古いホーローで出来た「Lee」の看板とかも壁に飾りたくて…。まだまだ完成ではないので取材に来ていただくの…ちょっと早かったかもしれませんね!
—— ご主人自慢のコレクションが揃ったら、またお邪魔させてくださいね。
本日は、お時間をいただきありがとうございました!
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