ファミリー/81㎡以上
千葉の海浜幕張のマンションを購入してリノベーションした、小学生の娘さんと3人家族の江口様ファミリー。まるで公園のような遊び心満載な住まいは、約100㎡ほぼLDKというのは圧倒的な開放感!アートや小物、遊具がにぎやかに飾られたインテリアも楽しく、どのようなリクエストやアイデアで家づくりをされたのか伺いました。
—— リビングは、圧巻の広さですね。
ご主人:広いリビングがリノベの最優先事項だったので、ほとんど全部をリビングにしちゃいました。
奥様:竣工後すぐは広すぎてガラーンとするかなと多少懸念もありましたが、モノが入ると子どもが自由に走り回れるぐらいのスペースもありつつ、ちょうどよいバランスになりました。
ご主人:コンクリート現しの天井にすればいろいろ吊るすことができると知って、娘の友だちがたくさん遊びに来てくれる家になるといいなと思い、ブランコやハンモックなど「あれも吊るそう、これも吊るそう」と。
—— お子さんたちの遊び回る姿が目に浮かぶ、楽しいリビングです。
ご主人:友だちが遊びに来ると、みんな思い思いに好きなところで楽しそうに遊んでくれていますね。
奥様:「公園みたい!」と言って、我が家にも公園名をつけてくれてます(笑)。
お子様:わたしもブランコがあるのがお気に入りで、回るブランコで“ぐるぐる”することが一番好きです!
▷思いっきりこげるブランコがある、なんて楽しいリビング!
—— ブランコは2種類もあるんですね。
ご主人:遊具のほとんどは元々あった穴を利用して取り付けていますが、出窓そばの木製ブランコは、外に向かって漕げるよう、新しく穴を開けて設置してもらいました。
—— 大きく漕いでも、家のどこにも全然ぶつからないですね。
奥様:現場監督さんが「厳密に位置を計算しました、大人が乗っても大丈夫です!」とおっしゃっていたので、自ら乗りながら測ってくれていたのかも(笑)。
お子様:100キロまで乗れるって言っていたよね。
ご主人:スマホを触る時などにゆるく揺らしながらブランコに座っていると、ロッキンチェアみたいな感じでくつろげるんですよ。でも、最近はブランコよりもハンモックをよく使っているかな。一度、休日にハンモックで朝まで寝ていたら娘がうらやましがって。その時から、朝、娘が目覚めたら寝室の布団から抱っこしてハンモックに移動させて二度寝するというのがほぼ日課になっています。
奥様:「夜じゅう、ここで寝たい」と言うんだけど、風邪を引いちゃうからね。私はブランコの先にある出窓も気に入っています。テーブル代わりに外を見ながらお茶を飲んだりもできるし、アイロンをかけるのにも便利です。
ご主人:出窓の天面は、以前は樹脂製でしたが、廊下のフローリングの端材で木製にしてもらったので雰囲気がグッと良くなりました。
▷駅とマンションの間にある、緑豊かな公園。市街地と緑、海が共存する魅力的な街
—— 元々この街にお住まいだったそうですね。
奥様:この近くの賃貸マンションに住んでいました。海浜幕張は道幅が広く、公園も多くて住みやすかったので、娘が小学校に入った頃から「この街で中学まで通うとしたらまだ何年もこの街で住み続けるだろうな」と考えるようになりました。それで購入した場合と当時の家賃と比較したら、それほど大差はなかったので、だったら「快適に暮らす」ことを上乗せして家を買いたいなと。コロナ禍に突入して家にいる時間が増えたことも後押しになりましたね。
ご主人:シェアサイクルがいち早く導入されたり、ごみの輸送システムが地下を通っていたりと街全体が実験都市のようなところもいいですね。子育て世代も多いですし。妻は元々家が大好きで、家の雑誌をしょっちゅう買っていたこともあって、二人で話し合ううちに家を探すことにしました。
—— 中古マンション一択で探していたのですか。
ご主人:妻がリノベをしたがっていたので、新築に興味はありませんでした。ただ、同じ海浜幕張の湾岸エリアに建つタワーマンションを新築で買った友人宅に遊びに行ったら、景観がすごくて!「これはタワマンに住みたくなる気持ちもわかるな」と納得する部分はありましたね。
奥様:窓の外一面が海で、本当にすごかった!リゾート地のホテルみたいで。でもやっぱり間取りを自分たちで決めたかったんですよ。
—— この大胆なLDKの間取りはリノベーションならではですね。
奥様:そうですね。細かい建具の一つひとつまで吟味できたのもすごく楽しくて。オーダーメイドで家づくりができるので、私たちはリノベーションを選んでよかったです。
▷玄関ホールから見たリビング。引き戸にしたことで、開放的にもできる
▷トイレは壁色がアクセント。家族用の洗面台とは別に、廊下にも小さな洗面台を設置。来客時の手洗いスペースとしても活躍
—— 物件探しはお二人でされたのですか。
奥様:内見には岡野さんに同行していただきましたが、物件探しは主に私が趣味も兼ねて探していました。
岡野:学区を変えないことが条件でしたよね。
ご主人:探し始めのころに理想的な物件を見つけたのですが、問い合わせたらもう売れてしまった後で悔しい思いしたことがあって。そこから「あの部屋以下の物件はイヤだ!」と火がつきました。
奥様:13階にある部屋を内見した時には高層階だと窓の外には空しか見えないことを知り、私たちの理想は(街の景色も空も見ることができる)3〜5階くらいかなあとか、内見しながら物件選びの感覚を掴んでいきました。
岡野:この部屋の隣のマンションを内見した時に、分譲時のパンフレットが置いてあったので、広さ別の間取り一覧を見ながら、お二人の希望の広さの部屋がいくつかあるかチェックしたこともありましたね。
奥様:そうそう!周りの方に聞いても、希望の広さや立地の物件は争奪戦だと感じていましたが、あの時に100平米の部屋はやっぱり戸数自体が少ないと再確認できました。
ご主人:この家は、売却の情報をいただいてすぐに内見して、これ以上の条件の部屋はもう出ないだろうと即決でした。
—— EcoDecoに依頼してくださったきっかけは?
奥様:メゾネットの物件が売りに出ていた時に、どんなリノベができるのか、「メゾネット リノベーション」で検索したら、EcoDecoさんの小岩の事例が出てきたんです。「わあ、こんな家に住めたら夢のようだな」と感動して。それをきっかけに他の事例も見てみたら、もうどれも夢のような家ばかりで「リノベを頼むならEcoDecoさんにしよう!」と。
||参考リノベーション事例||
—— 『中古を買って、リノベーション』も買ってくださったと聞きました。
奥様:はい、webサイトを見た後に本も買いました。とにかくどの家もみんな素敵で、眺めているだけで楽しかったので、おそらく事例紹介は全部見ています、しかも繰り返し(笑)。なので、うちには「あの家のあの部分」みたいな場所がいっぱいあります。
ご主人:キッチンのフロアタイルとダイニングのフローリングの間を真鍮で切り替えるのも、エコデコさんのリノベ事例を参考にしました。
||参考リノベーション事例||
—— 実際に依頼してみていかがでしたか?
ご主人:他社と比較したわけではないですが、すごくよかったです。私たちの質問に対して担当の岡野さんの回答がいつも的確で、非常に細やかに提案してくださいました。
奥様:漠然と「こういうことはできますか?」と聞くと、「こういうパターンとこういうパターンがあります」と具体的に提示してもらえたので、すごく決めやすかったです。たぶん私たちが気にしている部分と、あまり気にしていない部分をふりわけて、調整しながら進めてくださっていたのだと思いますが、万事スムーズでした。
ご主人:以前住んでいた家に来ていただいて、持っている家具の雰囲気や寸法を見てもらったり、ボードゲームや本の量を知ってもらったり。それで私たちの好みやニーズを早い段階で理解して、先導してくださいました。
奥様:最初に「リビングを広く」といった大きな要望を伝えて、あとは要所要所で建具を選んでいったらいつのまにか完成した、という感覚でした。岡野さんのセンスを信頼していたので、内装自体はほとんどお任せだったような気がします。
—— キッチンの使い勝手はいかがですか。
ご主人:料理は僕が担当することが多いのですが、一般的な高さだと腰が痛くなってしまうので、高さを上げてもらいました。おかげでまったく腰が痛くなくなりました。
岡野:IKEAのキッチンは87cmと92cmで選べるので、高い方を採用されましたよね。最近は高くしたいという需要も多いです。ただ、江口さんはご夫婦で身長差がありますが、その辺はいかがですか?
▷ダイニングのテーブルと椅子は脚を数cmカット。ソファに座ってもテーブルが使いやすくカフェのよう
奥様:私はつま先立ちで洗い物をしていて、エクササイズみたいになっています(笑)。でも、IKEAの店頭で高さは確認してわかっていたので問題ありませんでした。前面に木材を貼って真鍮の取っ手を付けていただいたのも気に入っています。キッチンはアイランド型など複数の提案をしていただきましたが、リビングを広くすることが最優先だったので、効率を考えて壁付けにしました。その分、キッチン天面の奥行きを深くして、作業スペースの広さを確保していただきました。これは検見川浜の事例のキッチンを参考にして取り入れました。
||参考リノベーション事例||
岡野:一般的なキッチンの奥行きよりも10cm長い75cmにしています。そうすると、コンロの奥にも大きめの調味道具が置けますね。
奥様:以前の家では、調理中にモノの置き場に困ることもありましたが、奥行きがあるとモノを置きっぱなしでも余裕があるので、すごく助かっています。
▷玄関からパントリーへ。重いものをダイレクトに入れられる小さな扉
ご主人:キッチンにはパントリーと玄関をつなぐ穴を設けたことも気に入っています。お米やビールなど重いモノを買った時に、玄関から直接パントリーへと持ち込めるので、日々活用しています。
—— あえて小さな扉が可愛いくて良いですね。
ご主人:玄関側から見ると、この穴の上部分はおもちゃ類を置く棚になっています。完全に勝手口のような扉にすると、この棚がなくなってしまうので小さくしたのですが、子どもが遊べるかなという期待もあって。案の定、子どもはよくここから出入りをしています。特に、初めてうちに遊びに来た子は必ずここから出入りしますね(笑)。
奥様:家全体にコンセントをたくさん付けたのもよかったよね。ホットプレート用につけたダイニングの足元のコンセントは特に夫が活用しています。
ご主人:ダイニングにいる時間が一番長いので、足元にコンセントがあると、パソコンを繋ぎやすいです。リビングの黄色い壁沿いにワークスペースを作ったので、そこの長机を使いたいなと思いつつも、やっぱりダイニングにいるほうが多いですね。
▷リビングの壁一面にはボードゲームがずらり!大人も子どもも全力で楽しめる空間です
—— 以前と暮らし方に変化はありますか?
奥様:子どもの友だちを招きやすくなりましたね。あと、ボードゲームにますますハマって、平日の日中は夫がママ友を招いてよく遊んでいます。
ご主人:僕が主夫をしているのですが、娘が小学校に入ってママ友がたくさんできたので、グループLINEで参加者を募ってボードゲームをやっています。リノベの打ち合わせの時には、岡野さんとも遊んでいました。
岡野:「おばけキャッチ」というゲームがおもしろかったので、家族で遊ぼうと帰りの車内でポチったのですが、私の息子はすでに学童で遊んだことがあったみたいです(笑)。
—— ご主人がボードゲームにハマったきっかけは?
ご主人:学生時代に友人と一晩中遊んだり、以前勤めていた会社の社員旅行で遊んだりはありましたが、集め始めたのはこの3年くらいです。ここに引っ越してから一気に加速して3倍くらいに増えました。
奥様:本やおもちゃのスペースももう少しあったはずですが、ボードゲームが侵食してきています(笑)。休日も外出しない時は、家族でボードゲームをして遊ぶことが多いかな。娘がもう少し幼かった時はよく公園にも行っていましたが、小学校に入ってからは平日に友だちと存分に外で遊んでくるので。あと、娘は工作も好きですね。
ご主人:僕の買ったボードゲームが届くたびに、その段ボールを使って延々と何かを作っていますね。
▷玄関からリビングへとつながる廊下は絵本作家の作品などが並ぶギャラリースペース
—— お子さんの作品と作家さんの作品がミックスして飾られているのも楽しいですね。
ご主人:妻が編集の仕事で関わった絵本作家さんの作品が多いです。
奥様:作家さんの個展に行ってはコツコツ買い集めて、飾っています。
岡野:プランニングの時点で、廊下をギャラリースペースにするなど、玄関に入った時の印象を気にかけていらしたのを覚えています。
奥様:以前の家の玄関が狭かったことがストレスだったので。玄関って、特に子どもがいると、なんだかモノが溢れちゃうんですよね。そういうものを収納する場所を確保しつつ、絵を飾るスペースもできて、すごくすっきりしました。
—— 玄関から廊下を左に進むとリビング、右に進むとウォークスルークローゼットにつながるのですね。
奥様:はい、帰宅したらすぐにクローゼットに入って、コートを脱いだり鞄を置いたりしてから、洗面室で手を洗ってリビングに入るという動線にしてもらいました。
▷広々とした寝室兼キッズスペースは、お子さんが好きな絵画や工作も存分に楽しめます
—— クローゼットからリビングと寝室にも通じているのですね。
奥様:クローゼットを行き止まりにせず、ウォークスルーにしたのはよかったです。朝、寝室からクローゼットで着替えてリビングにも行けるし、洗面室も目の前だからパッと身支度を整えられるし、動きにアレンジが効きます。
ご主人:うちは完全な個室がないんです。どこかが各部屋とつながっている。だから、子供たちが遊ぶ時の回遊性もいいですね(笑)。
▷ウォースルークローゼットは玄関、リビング、寝室と多方向につながる
▷家族用の洗面台は脱衣場に設置。洗面台の下スペースはあえて収納は設けずオープンに
奥様:以前は、取り込んだ洗濯物がソファの上に重なっているのがストレスだったので、洗濯動線を工夫しました。干す時は、洗濯機のある洗面室からウォークスルークローゼットを通りぬけてバルコニーへ。取り入れる時はとりあえず寝室のバーに移し替えておいて、時間に余裕がある時にウォークインクローゼットに収納できる。落ち着いて家事ができて、ストレスが解消されました。料理は夫に任せているので、私は洗濯と掃除の動線にこだわりました。
ご主人:引っ越し後にルンバを買う予定だったので、ルンバが動きやすいよう浴室の扉以外はすべて吊りレールの引き戸にしてもらいました。
お子様:ルンバには「キラキラちゃん」という名前をつけました。
奥様:キラキラちゃん専用の置き場所とコンセントも設けてもらいました。あと、押し入れをオープンにしたのも良かったです。空間を有効活用したくて布団で寝ているのですが、押し入れの奥ってほこりが溜まりやすくて。以前の家で掃除をするたびにふすまを外すのが大変だったので、「扉をなくしたほうが便利なのでは」とオープンにしたら正解でした。布団の出し入れも掃除もしやすくなりました。
—— 今後はどのように住まいを更新していきたいですか?
ご主人:娘がもう少し大きくなって自分の部屋がほしいと言ったら、寝室をふたつに分けて押し入れをロフトのようにするのもいいかなと考えています。
奥様:あと、リビングの遊具の位置を調整してもう少しくつろげるスペースを作るのもいいかな。直近でいうと、まだカーテンをあまり取り付けていないので、キッチンなど日差しの強い場所は少しずつ付けていってもいいかなとも考えています。
明るくチャーミングな娘さんがムードメーカーとなり、終始笑いの絶えなかった江口様ファミリー。動画撮影もあったため、いつもより少し長丁場でしたが、娘さんはまったく疲れも見せず、家の中を案内してくれたり、撮影モデルとして登場してくれたりと大活躍。撮影後にはスタッフ皆でご家族と一緒にボードゲーム会も開催。インテリアだけでなく、おもてなしにも遊び心が溢れていて、ママ友やお友だちがたくさん遊びにくるのも納得なお住まいでした。
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江口様からのリクエストはボードゲーム収納の他に、在宅勤務の作業スペースやお子様の遊び場スペースなど、家に求める機能は様々でした。ただ、打合せが始まってすぐに約100㎡の4LDKだった空間を1LDK+Sにリノベーションすることに決まったのは、江口様が家に求めている事が明確だったからだと思います。
生活する上で必要な機能は取り込むが、それぞれを部屋で区切る必要はなく、それよりも自由で開放的な事が江口様にとっては重要。それが江口様の暮らし方であり、それがお部屋の様子から伺い知れます。
今はまだ子ども部屋が必要ないとのことだったので、このような間取りになっていますが、子ども部屋を将来設けることになったとしても、この空間の使い方は変わらないのだと思います。
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