狭くて暗い「洗面スペース」にサヨナラしよう!

狭くて暗い「洗面スペース」にサヨナラしよう!

「洗面脱衣室」と呼ばれているように、一般的には脱衣室(+浴室)とまとめられていることが多い洗面室。窓のない場所にレイアウトされることがほとんどのため暗く、そして狭くなりがちな場所とも言えます。マンションを建てる側としては、給排水管などの関係で水廻りをまとめる方が効率がいいでしょうし、面積や収納の効率が良い点もあるでしょう。そういった「一般的に使いやすい配置」にするのも正解ですが、せっかくリノベーションするのですから、一度そこから自由になってみて、ご自身の暮らしに合った洗面スペースをじっくり考えてみませんか?

洗面室をオープンにする

コーディネーターと二人三脚で見つけた暮らしやすい街— 家族が集う広いリビングと眺望に惹かれて ー

洗面室と廊下の間仕切り壁や扉を取り除くだけでも色々なメリットがあります。

  • 帰ってきてパッと手洗いうがいができる
  • オープンなのできれいに保つ意識が生まれる
  • 洗面スペースにも廊下にも空間の広がりが生まれる
玄関側から廊下・洗面スペースの見え方。壁がなくなった分、ゆったりとした空間に感じられます

クローゼット⇔洗面スペース⇔お風呂の動線を繋げる

「身支度」という行為をする場所を繋げることで使い勝手が向上します。
EcoDecoのお客様のご自宅を例に挙げると、、、

T字に繋げる例

家族とともに家も成長 「余白」を楽しむ子育てハウス

<朝> 顔を洗う(洗面スペース)→シャワーを浴びる(浴室)→服を着替える(クローゼット)
<夕方> 帰宅する(玄関)→部屋着に着替える(クローゼット)→手を洗う(洗面スペース)
<夜> パジャマを取る(クローゼット)→入浴する(浴室)→歯磨きをする(洗面スペース)
といった一連の行動がスムーズに行えます。また、外出するときに着る服、部屋着、下着、タオルなどを全てまとめてクローゼットに収納でき、それらの出し入れも近距離で済むのでちょっと楽になりますね。

左:洗面スペースの奥にクローゼットが繋がっている。引込み戸を開けておけば行き来しやすい 右:廊下とリビングがみえるオープンな洗面スペース。上部にレールを設けているのでカーテンで仕切ることができる

一直線につなげる例

趣味人の心を満たす仕掛けとこだわり 壁一面の本棚・土間・縁側がある家

 

天井のルーバに隠れているロールスクリーンを降ろすとオープンな洗面スペースが脱衣室に変わります

こちらのお宅は、おひとり暮らしということもあり、オープンな洗面スペースをお風呂の目の前に設け脱衣スペースとしても利用できるように省スペース化を図りました。さらに、そのままクローゼットを経由して寝室にも抜けられるまっすぐな動線を確保しています。

廊下の途中に設ける

case1:40㎡の住まいにホームシアターを こだわる男のリラックスハウス

ひとつ前の事例のお宅と同様に、お風呂の目の前に洗面スペースを設け、かつこちらは洗面と廊下を一緒にしたプランになっています。住戸の短辺が7m前後の細長い間取りの場合、動線部分を省スペース化できればその分メインとなる部屋を広く確保することができます。

廊下の途中にある洗面スペースの両側の扉を閉めると、洗面脱衣室として個室になります。

case2:共働き夫婦が選んだ三世代が集う家 家族が多くても散らからないスッキリした暮らし

脱衣室からは離し、玄関とリビングをつなぐ廊下にある洗面スペース。玄関、寝室、子供部屋などどこからでもすぐアクセスできる部屋の中心の位置にあります

リビングの一角に設ける

洗面台でお化粧をする、できれば腰掛けたい、さらに言えば明るく広い空間が良い!という方は洗面スペースをリビングに持ってきてはいかがでしょうか?

好きな器を飾りたい リノベーションで実現したギャラリーのような空間

こちらのお宅は、ダイニングと脱衣室の入り口の間に洗面コーナーを設けました。左の腰壁の奥には寝室があります。
LDKと寝室の機能が仕切られることなくワンルームにまとまっているので、トイレとお風呂と収納以外このひとつの空間内で全て行えてしまうので、導線的にも空間的にも効率的です。

ダイニングや棚などと素材を合わせたり、排水管を隠したり、置き家具のように洗面台をデザインすることで空間に馴染んでいます。

ベッドスペースに設ける

洗面室やお風呂は玄関側、寝室は部屋の一番奥という間取りって結構多いですよね。でも、寝る直前や起きてすぐに寝室からちょっと離れた洗面室まで行って歯を磨いたり顔を洗ったりするのって億劫になるときありませんか?
そんな方は、ベッドのそばに洗面スペースを設けるという選択はいかがでしょうか。

case1:写真家の自邸リノベーション

寝室の奥に浴室があるプラン。お風呂の手前に洗面カウンターを設けています

case2:庭園の緑を借景に ルーバーで緩やかにつながるリノベーション空間

シンプルで広い白のスッキリしたカウンターなので、ベッドのそばにあっても違和感なく馴染んでいます


家族で暮らす場合は、もし生活リズムがズレて誰かが寝ている場合に洗面台を使うと音などの問題があるので、一人暮らしの場合におすすめです。

洗面ボウルをふたつ設ける

ホテルのような非日常感のある空間を求めている方、家族と朝支度の時間が被る方、洗面ボウルを二つも設けてみるのはいかがでしょうか?

【EcoDecoスタッフの自邸】ルーフバルコニーに一目惚れ! 自然と共に生きる心地いい暮らし

我が家の洗面は、2つの洗面ボウルが並んだ、洗面台です。予算のこともありますし、そもそもこれだけ幅が取れるなら、一つ取り除いて洗濯物をたたんだりできるスペースにしたいという主婦心もあったのですが、夫と建築家さんたっての希望で、このスタイルに落ち着きました。
洗面ボウルが二つ並ぶことで空間に落ち着きが出て、洗面や歯磨きという日常の用を足すだけの場所だと感じさせないようになりますし、ディスプレイにも気をつけるようになります。実用面では、朝の混み合う時間帯にとても助かりますし、1つを浸け置き用に使うこともできるので、何かと便利ということがわかりました。
ーEcoDecoスタッフ amaiー

まとめ

それぞれの洗面スペースの工夫と特徴をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
みなさんの暮らしと照らし合わせながら洗面スペースについてぜひじっくりと検討してみてくださいね。

位置・特徴 アクセス 備考
 オープンな洗面スペース  廊下から ・扉がないため、洗面スペースにパッとアクセスしやすい
・オープンなのでキレイに保つ意識が生まれる
・廊下も洗面も壁がなくなり空間に広がりを感じられる
 クロ−ゼット⇔洗面⇔浴室の導線を繋げる  クローゼット・浴室・廊下から ・服の脱ぎ着、身支度、入浴などの一連の動作がスムーズに行える
・服などの収納を各部屋ではなく一カ所のクローゼットにまとめる派のひとに特におすすめ
 廊下に配置  廊下から ・廊下の空間を有効活用できる
・オープンなのでキレイに保つ意識が生まれる
・ひとりが洗面台に立っているときに他の人が通行しにくいので、ひとり暮らしにおすすめ
・家族で暮らすお宅の場合は廊下の幅を少し広めに取るなどの工夫を
 リビングの一角に配置  リビングから ・オープンなのでキレイに保つ意識が生まれる
・洗面スペースにパッとアクセスしやすく、空間を効率的に使える
 ベッドスペースに配置 寝室から ・寝る直前や起きた直後にサッと顔を洗ったり歯を磨いたりできる
・家族で暮らすお宅の場合は生活リズムのズレによる音の問題など検討を
・ひとり暮らしにおすすめ
洗面ボウルをふたつ設ける 洗面スペースの配置計画による ・非日常感のある洗面スペースになる
・家族で身支度の時間が被ったときにふたりで並んで使える
・洗面ボウル、水栓などに通常の2倍のコストが掛かり、スペースも広く確保する必要があるので、他の部屋と予算配分の優先順位の検討を

 

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